第3回 多摩ブルー・グリーン賞審査講評
選考委員長
一橋大学教授
関 満博
多摩地域の中小企業の活性化と地域経済の振興に寄与することを目的とする「第3回多摩ブルー・グリーン賞」は、「技術・製品賞」である「多摩ブルー賞」の最優秀賞1件、優秀賞6件、「経営賞」である「多摩グリーン賞」の最優秀賞1件、優秀賞2件を決定した(別紙参照)。
今回は第3回目ということで、本賞もだいぶ定着した感があり、応募点数も「多摩ブルー賞」85件、「多摩グリーン賞」37件の合計 122件であった。応募のいずれもが興味深い内容であり、審査委員会も3次にわたる検討を重ね、ようやく合意に達した。
「多摩ブルー賞」の最優秀賞に輝いたのは株式会社ソルプラス「2色成形体のレーザー発色技術」であり、その新規性と社会性が高く評価された。また、優秀賞の各技術・製品もいずれ劣らぬ興味深いものであった。「地域で連携した木造建築補強金物」(株式会社エクセル)、「Zig- Beeホームセーフティセンサネットワーク」(株式会社オーエステクノロジー)、「独自に開発した成形法を用いた高付加価値部品」(有限会社永井製作所)、「非開削用ポリエチレン管」(武陽ガス株式会社)、「天文観測の技術を応用した脳外科用手術顕微鏡」(三鷹光器株式会社)、超小型分取・分画システム」(株式会社ユニフローズ)、のいずれも、多摩のこれからの産業と期待される領域での受賞が目立った。
また「多摩グリーン賞」の最優秀賞に輝いた株式会社メルヘン企画の「サンドイッチ革命」というべきオンリーワンの営業のいらない興味深いビジネスモデルは、地域産業のあり方に一石を投じるものとして高く評価された。優秀賞は、興味深い「職業紹介事業、介護保険事業」に踏み込んでいる(株式会社葵ヘルパーセンター)、「健康で明るい食生活を発信」し続けてきた(株式会社三浦屋)といった多摩の先進性を支える事業があげられた。いずれも、多摩の特色をベースにするものとして注目された。
以上のように、今回、受賞の栄誉に輝いた各社は、いずれも多摩地域の未来を指し示す先進的な取り組みを重ねているものであった。深く、今回の受賞をお祝いしたい。これからもさらに精進され、社会に貢献する企業として活躍されていくことを願う。また、今回は、惜しくも、優秀賞にいま一歩いたらなかった企業の中から優れた8件を「入賞」として表彰することにした。それぞれの取り組みを、今後さらに深められていくことを期待したい。
|