第1回 多摩ブルー・グリーン賞審査講評
選考委員長
一橋大学教授
関 満博
多摩地域の中小企業の活性化と地域経済の振興に寄与することを目的とする「第1回多摩ブルー・グリーン賞」は、「技術・製品賞」である「多摩ブルー賞」の最優秀賞1件、優秀賞5件、「経営賞」である「多摩グリーン賞」の最優秀賞1件、優秀賞2件を決定した。
今回、は第1回ということもあり、募集期間が短かったにもかかわらず、多摩の広い範囲から「多摩ブルー賞」85
件、「多摩グリーン賞」40 件の合計 125 件の応募があった。いずれも興味深い内容であり、審査委員会も三次にわたる検討を重ね、ようやく合意に達した。
「多摩ブルー賞」の最優秀賞に輝いたのは武陽ガス株式会社の「感熱自動閉止ガス栓」であり、その新規性と社会性が大きく評価された。また、優秀賞の各技術・製品もいずれ劣らぬ興味深いものであった。特に、新素材(日本電磁測器株式会社)、半導体(株式会社レイテックス)、レーザー(ネオアーク株式会社)、バイオ・医療分野(株式会社ユニフローズ)という多摩のこれからの産業と期待される領域での受賞が目立った。さらに、産学連携のケース(白山工業株式会社)も、多摩の将来を指し示すものとして注目された。
また「多摩グリーン賞」の最優秀賞に輝いた前田金属工業株式会社の「都市部における未来型産業廃棄物中間処理工場の設置」は、都市環境という多摩の現実的な課題に果敢に挑戦するものとして大きく評価された。優秀賞は、省力型環境ビジネス(エム・ティ・システム株式会社)、社会の安全を支える(株式会社ガリレオ)といった多摩の先進性を支える事業があげられた。また、ビジネス・モデルとして「地域連携」に新たな可能性を切り開いたものとしても注目された。
以上のように、今回、受賞の栄誉に輝いた各社は、いずれも多摩地域の未来を指し示す先進的な取り組みを重ねているものであった。深く、今回の受賞をお祝いしたい。これからもさらに精進され、社会に貢献する企業として活躍されていくことを願う。また、今回、残念ながら受賞に至らなかった企業も実に興味深いものであった。今後さらに深められていくことを期待したい。
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